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活性汚泥微生物

 下水中の汚れは、主に反応タンク内の活性汚泥によって処理されています。活性汚泥は、微生物や細菌の集まりから構成されていて、下水中の汚れを分解し、水をきれいにする役割を果たしています。

 活性汚泥中の微生物は、季節や水の処理状況によって変化します。水質管理する上で、微生物の状態をチェックすることは非常に重要です。水質管理課では、顕微鏡を用いて日常的に活性汚泥を観察し、微生物の状態を把握しています。

 活性汚泥微生物は数多く存在していますが、池田市下水処理場では下水をきれいにするために20種類以上の微生物が活躍しています。ここでは、その一部をご紹介いたします。


月1回の活性汚泥微生物紹介は終了しました。
  今後、新しい微生物のデータが撮影できましたら、改めて掲載いたします。

   

繊毛を持つ仲間(繊毛虫類)

(写真) ボルティセラ

 ボルティセラ

 別名「ツリガネムシ」、長い柄で伸びたり縮んだりする様子が見られます。頂部の口で小さな細菌を食べています。
 下水処理の状態が良いときによく観察されます。 

(写真)エピスティリス

 エピスティリス

 ボルティセラにそっくりですが、こちらはたくさんの群れを作っています。また伸び縮みはせず、口だけを動かして細菌を食べています。
 ボルティセラと同じく、処理状態が良いときによく観察されます。

(写真)オペルクラリア

オペルクラリア

 エピスティリスの仲間で、たくさんの群れを作っていることは同じですが、口の先からもう一つ小さな口が出ているのが特徴です。
 エピスティリスと同じく、処理状態が良いときによく観察されます。

(写真)トコフィリア

 トコフィリア

 体の2箇所からストローのような形をした管が出ており、この管を使って小さな微生物をつかまえます。
 ボルティセラやエピスティリスの仲間で、時々その大群にまじって観察されます。

(写真)アスピディスカ

アスピディスカ

 小さな微生物で、体の前と後ろに生えた毛を足のように使い、活発に動き回ります。
 下水の処理状態が良いときによく出現しますが、環境の変化に敏感で、すぐに数が増えたり減ったりします。

(写真)ユープロテス

ユープロテス

 体の形や動き方はアスピディスカに似ていますが、より大型です。繊毛を手足のように動かして泳ぎ回ります。
 下水の処理が良いときに観察されますが、大量に発生することは少ないです。

(写真)トロキリア

トロキリア

 アスピディスカと形が似ていて、汚泥の周りにいる時もあれば、自由に泳いでいる時もあります。
 汚れがよく分解されて、下水の処理が良いときによく観察されます。

(写真)リトノータス

リトノータス

 体全体が短い繊毛(せんもう)でおおわれています。この繊毛を波だたせて、前後にすべるようにして動きます。
 処理状態が良いときから、活性汚泥が分散する傾向があるときに観察されます。

(写真)アンフィレプタス

アンフィレプタス

 リトノータスの仲間ですが、動くスピードが遅く、やや大型です。繊毛(せんもう)と呼ばれる毛でおおわれています。
 下水の処理が良い時から、活性汚泥がバラバラになる傾向の時に観察されます。

(写真)トラケロフィルム

 トラケロフィルム

 小型の活性汚泥微生物で、汚泥の周囲で、体をくねくねと動かして動き回る様子が見られます。
 活性汚泥がバラバラになる傾向のときによく観察されます。

(写真)コレップス

コレップス

 タルのような形をしていて、くるくると横に回りながら、かなりのスピードで泳ぎます。
 下水の処理が良いときに観察されることが多いです。

(写真)プロロドン

プロロドン

 丸い体の周りにびっしりと繊毛が生えており、毛を波立たせて回転しながらゆっくりと移動します。
 下水の処理が良いときに観察されますが、大量に発生することは少ないです。

(写真)スピロストマム

スピロストマム

 細長い体の周りに繊毛が生えており、毛を動かしてゆっくりとすべるように移動します。
 活性汚泥がバラバラになる傾向のときによく観察されます。

(写真)バギニコラ

バギニコラ

 トランペットのような形のカラの中に1匹か2匹入っています。カラは動かずに、内側の体が伸びたりちぢんたりして動きます。
 観察されることは少ないですが、マレに大量発生することがあります。

アメーバの仲間(肉質虫類)

(写真)アルセラ

アルセラ

 かたいカラに覆われていますが、内側はアメーバ状の微生物です。若い時は透明ですが、時間が経つにつれ赤みを帯びてきます。
 活性汚泥が古くなってきた時によく観察されます。

(写真)ユーグリファ

ユーグリファ

 アルセラと同じくアメーバの仲間で、うろこのような模様が並んでいることが特徴的です。
 この微生物が大量発生するときは、下水の処理が良いときが多いです。

(写真)アメーバ

アメーバ

 ゆっくりとですが体の形が変化しています。汚れを体内に取り込んで分解し、水をきれいにしています。
 下水の汚れが少ない時に見られることが多いですが、増えすぎると逆に処理が悪くなります。

鞭毛を持つ仲間(鞭毛虫類)

(写真)ペラネマ

ペラネマ

 一本の長い鞭毛(べんもう)が生えていて、ゆっくりと泳ぎます。
 流入する下水の濃度が比較的うすく、活性汚泥が分散する傾向があるときに観察されます。

後生動物(多細胞生物)の仲間

(写真)ロタリア

ロタリア

 活性汚泥微生物の中でも大きい方で、伸びたりちぢんだりする様子が観察されます。口で小さな細菌を食べています。
 流入する下水の濃度が比較的うすく、水中の酸素が多いときに観察されます。

(写真)コルレラ

コルレラ

 活性汚泥の回りを動き回っています。ロタリアの仲間ですが、ロタリアに比べると小型です。
 流入する下水の濃度が比較的うすく、水中の酸素が多いときに観察されます。

(写真)カエトノータス

カエトノータス

 イタチムシとも呼ばれ、体の後ろに二本の突起を持ち、うろこのような繊毛を波立たせて泳ぎます。
 下水の処理が良いときに観察されますが、大量に発生することは少ないです。

(写真)ネマトーダ

ネマトーダ

 「線虫」とも呼ばれています。細長く、体をくねらせるようにして動く様子が見られます。
 処理状態が良いときも悪いときも出現しますが、数が多くなることはまれです。

(写真)クマムシ

クマムシ

 土やコケの表面に住んでいますが、活性汚泥の中でも観察されます。クマのように、のしのしと歩く姿が見られます。
 水中の酸素が多く、下水の処理状態が良いときに出現します。比較的夏によく観察されます。

(写真)ナイス

ナイス

 ミミズの仲間です。活性汚泥微生物の中でも大型で、写真には写りきりません。口にふれたものは、何でも飲みこんでしまいます。
 水の中の酸素が少なくなったときに観察されます。

細菌の仲間

(写真)糸状細菌

糸状細菌

 細菌の仲間で、糸の様に広がった形をしています。
 糸状細菌が大量発生すると、活性汚泥が沈みづらくなり、下水の処理が悪くなります。

(写真)ズーグレア

ズーグレア

 さまざまな細菌の集合体で、下水中の汚れを取り込んで分解したり、吸着したりして取り除いています。
 お互いがくっつき合って、活性汚泥を作る役割を果たしています。

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池田市 上下水道部 水質管理課

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